palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

相手が自分より成功している人物であっても、その人と行動を共にしなくていい~選択肢は自分にある

女性創業スクール講師の方からの仕事をお断りする

今日は、引き受けていたら私が司会をしていた日だ。
引き受けていたらというのは、もうすでにお断りを
させていただいたということ。

お話を持ってきてくださったのは、女性創業スクールの
講師のお一人である女性実業家の方。
女傑とでも呼びたいその方がお声をかけてくださり、先週
数日間連続して行動を共にさせていただいた。

決断力の速さ、仕事のさばき方、機会を逃さない貪欲さ、
意見の述べ方、なによりその在り方を身近で学べて、
これほど濃厚なOJTはなかったと思う。
これらの薫陶を受け、いくばくかは自分が変われたと感じる。
けれど、そんな尊敬できる人生の先輩からのお仕事でも、
私は私の信条を守るために丁重にお断りをさせてもらった。

心に黄色信号がともったら、それは否のサイン

この方が経営する会社の忘年会に急遽ご招待にあずかり、
娘を塾から連れ帰り急いでレストランへと向かった。
私の席は隣が英語通訳をされている男性、向かいが上海出身で
日本の大学院を卒業された中国人女性。
フランス文化研究者のアフリカでの研修、中国各地の文化の
違い、国際社会の動静等、テーブルで交わされる話題は
刺激的で滑らかなソースのお料理をいただきながら気持ちが
高揚した。

「○○ちゃん(←私)仕事をするうえで人脈は大切よ。」
この席に私がいることからも、女性実業家の方の配慮が良く
わかる。ライターの仕事の糸口になりそうな会話も交わせ、
仕事の拡大というお土産を手に帰宅したが、久しぶりの会食
は、熱さと同時にひんやりとした感慨を私にもたらした。
冬温かい室内で、アイスクリームを口にしたような心持ち。

この方から司会のお仕事を依頼され、良い機会なので私を
どうして選んでくださったのか理由を尋ねさせてもらった。
その時、「変わろうとしている、謙虚さと素直さがある」
など社会的にロールモデルとなる方からみたワタシ像を
語ってもらえてとても勉強になった。
また昨年度まで主婦だった私個人では繋がれない方達と接触
する機会を設けてくださったことにも、深く感謝している。

けれど振り返って感じるのは、双方にメリットがあるとふみ
私に声をかけられた女性実業家の方の、持ち駒にならなくて
良かったという気持ちだ。

司会を断るにあたり、女性実業家のかたのご配慮にお礼を
述べ、今後も尊敬をしておりますと、現時点で伝えられる
誠意は全て伝えさせてもらった。
電話口で、「○○ちゃんの気持ちはわかったわ。」と真摯に
仰ってくださり、会話に棘はいっさいなかった。
引き際の見事さに、一代で財をなした方の凄さを感じて、
その吸引力にあやうくとらわれそうになる。

選択を繰り返し、私は私仕様の成功を手に入れる

これでインターナショナルな(笑)人脈作りの機会を逸した
かもしれない。
この方と懇意にしていたら、私が生きる面での加速度は増し、
違うステージに到達しやすかったことだろう。

それでも、利益より信条を優先して尊敬する方に「否」と
断りをいれられた自分を、私は抱きしめたい。

心が濁ることは、どれだけ利益がついてこようとしない。

大人になると清濁併せのむという言葉を体感することが
多くなる。誰だってブラックな部分と潔白な部分がある。
ぐちゃぐちゃでドロドロな部分もいとおしいと感じる。
でも、それとこれとは別だ。

女性実業家の方にはいまでも思慕の情を感じるが、
この方と自分から見て灰色のビジネスを行うのは「否」。
けれど、私も含めて人間には弱い部分、ズルい部分もあり
互いにベストを更新しながら生きていることはさすがに
わかる年齢になっているので、今回のことで嫌な気持ちは
残っていない。

お声をかけてくださったことに感謝します。

室内に籠り書く仕事を好む私に、個人で生きるならば己の
外見も商品のひとつであると喝をいれてくださった、その
助言を無駄にはしません。
自分のためだけに身体のラインを整えたり、容姿を磨く努力を
するのは続かない私ですが、自分も提供するサービスの一部で
あり、商品として生かすためなら、納得して自分を磨けます。

教えてくださった、女性が狩りをする方法のエッセンスは、
濃厚な香水のように心にまだ漂っている。

でも私は、自分好みのもう少し軽い香りを纏って戦いたい。

出逢いと別れ、選択肢のなかからどれを選ぶか。
昨年度から、このことが私の人生の命題だった。
新しい年を迎える前に、この命題は無事に超えられた。
この方との間での遣り取りが、それを証明してくれた。

心が素直に頷くものを選んで、人生を歩んでいこう。