palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

「学校、行ってみたら意外と良かった」

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「図工の遅れが取り戻せてほっとしたよ。」

私が出勤する頃には、空は雨模様から晴れ間に変化し、差し込む太陽の光に、

ほんのりと心も温かくなっていた。気持ちを静めるゼラニウムの香りをお守りに、

音楽に合わせてハミングをしながら車を走らせる。


帰宅は娘が先だけれど、声を聞けばどんな一日だったかわかる。

もう登校したのだから、私は私の持ち場で成すべきことをしましょう。

平易でプレーンな英文だなと感じていた記事の要約に、教授から今までで最高に訂正や疑問が入る。

このことで、今までの要約をきちんと見てくださっているか不安だったが、確認してくださっていたのだと、

わかって良かった。そして、「何だか唐突な文章。」と私が違和感を感じた部分を教授もやはり??と

感じていらしたので、当たり前だが英文記事にも出来の良し悪しがあり翻訳力でも追いつかない部分が

あるのだと納得した。

私はこの2か月弱の間に、英文の文章の違い・・構成の巧みさ、流麗さ、筆者の意図など、

工夫のこらされた文章と、いまひとつの文章のニュアンスの違いが判るようになっている。

嬉しい、素直に嬉しい。

小学生の夏休みの日記のような英文より、隠喩や比喩を含んだピリリと風刺の効いた英文の方が断然好み。

自分の進化を実感できただけでも、この仕事に就いた価値がある。


仕事が終わり、市民センターへ寄り、娘の健康保険を作成する手続きをようやく完了させる。

まだ年金、マンションの名義変更など残務処理はあるけれど、とりあえず1件終わった。

窓口のさりげなく優しい女性の対応に心を和ませながら、笑顔で市民センターを後に今度はスーパーへ。

娘が傘立てに傘を忘れてきたというのだが・・発見♪

傘を確認した後、私は娘一筋になり、おろそかになっていた自分のために、ささやかな贈り物を買った。

お花屋さんで目があってしまったラナンキュロス。濃いめの赤は珍しい。

お花を買った後は、いつでも花束を抱えるだけで静かに満たされた気持ちになる。

娘がどんな状態であれ、受け入れる体制がこれで整った。


マンションのドアを開けると、「お帰りなさい。」と玄関に向けて大きな声が響いてきた。

神様ありがとう、登校したのは吉とでました。


「学校どうだった?」

「学校行って良かった。図工も皆に追いついたし、先生喜んでくれたし、皆が懐かしかったんだ。」

懐かしいって・・・子供の人の考えることってよくわからない。でもそうか、それは良かった。

満足と楽しさが混じったエネルギーが娘から放射されていて、私は力が抜けそうだ。

「ねえ、○○ちゃん、皆は・・・?」

「みんなは、私を好き、かな。」

「上書きできてるね。もう無視するって感じない?」

「感じない。」娘にっこり。

「もしかして、皆優しかった?」

「うん、なんかそんな気がしたよ。」

ワークは成功したのだろうか。何であれ、娘は今日登校したことで、何か好ましいモノを獲得した気がする。

「何日くらいエネルギーは持ちそう?」「うーん、5日、10日くらい大丈夫そう。」

次はいつ休むかなと娘に尋ねてみると、娘は案外大丈夫と答えた。

「そうかー、5日たったら土曜日になるよ。」

「あっそうか。」

娘と笑い合う。

「○○ちゃん、今のエネルギー元気は何パーセント?」

「今は80パーセント。」

「85パーセントから5パーセント減ったのは何なのかな?」
「それは・・・図工で頑張ったから5パーセント減ったんだよ。」
「そうなんだ。でも顔は元気そうだよ。」
「まあね。」

「○○ちゃん、そういえば宿題は?」

「あっ、今からやります!」


相変わらず3DSに夢中になっていたね。仕方ないなあ。

9時過ぎても宿題をしている、嫌な予感がする。

だけど、こんな普通の繰り返しが、今日は何だか心地よい。