キスができなくなったら、おしまい。
図書館の帰り道に浮かんだ想い
何かが産まれそうなのだけれど、あともう少し。
心がもやもやする。
そういう訳で、自宅から5分の図書館に緊急避難した。
企画書提出、子供の塾の送迎、明日からの三連休を有意義に過ごし、
来週からの日々に備えなければという「~ねばならない」ことで頭がパンパン。
夕方のお腹がすく時間帯で空席が目立つ、はちみつ色の図書館。
砂色のスエードブーツのつま先を、お目当ての書棚に、迷わずに向けて歩いていく。
秋は、夜の図書館内がふんわりと明るく暖かにみえる。
蛍光灯かLED電灯使用だろうに、白熱灯の温かさを感じる空間になっている。
書棚を巡りながら、じょじょに水に戻した乾物のようにふくらむ心。
これ!と感じた本を胸に抱え、図書館をでる頃には、
雲のようなもやもやは消え、外は真っ暗なのに気持ちは快晴になる。
帰り道は恋愛小説も借りたせいか、元夫のことを思い出していた。
嫌な感じではない。秋には相応しい。
しみじみと離れた心の距離を見つめながら、娘の待つマンションへ向かった。
私が男性との関係が続けられないと思う兆候
めずらしく「はてなブログ」の最初のページを開くと、ブロガーの方の結婚生活についての文章がある。
先ほどからの思考とのシンクロか。
つらつら自分の想いを検証する。
男性と恋人なり夫婦なり親密な関係にあるとして、駄目だと思う兆候は、
私の場合はいたってシンプル。
この人とキスができない、と身体が拒絶しだしたら、おしまい。
キスしたいと思わなくなった→キスしたくない→もうキスができない
この段階を経て、静かな落ち着いた絶望を感じたら終わったということ。
キスができなくなったら、その関係はもうおしまい。
秋は、物思いが良く似合う季節だ。