明日は月曜日、ひとまず登校する娘
「不登校になる気はないな・・面倒くさいし。」
学校を二日休み、今日は日曜日。
おかげさまで、娘のエネルギー、元気は85パーセントまで回復した。
何というか、声が違う。明るく張りのある声を娘が出している。
手遅れになる前に気が付けて本当によかった。
娘に「学校は休んでもいいところ」とママが思っていることを伝えられてよかった。
学校が、どうしても行かなくてはならない場所から休みたければ休んだらいい場所へ変化したことは、
娘にとてつもなく大きな解放感を与えたらしい。
そうなると人は余裕をもって物事を考えられるようになるのかもしれない。
月曜日以降どうしたいか、私は何なら不登校になってもかまわないと娘の気持ちを尋ねると、
娘は大ごとになるのだけは勘弁してほしいのだ、とキッパリ宣言した。
娘と私の作戦会議
「なんかさー、お腹が痛いって休む子がいたら、男子も女子もズルくね?とか仮病って噂するんだよ。」
「えっ、そんなこと言うの?」
「うん、このクラスいつもそうだから。月曜日休んだら私も仮病扱いになるから、それは嫌だし。」
「じゃあ、長く休むなんてとんでもないか。ママは学校に行けなくなりましたって
電話して休むのもいいと思ってるんだけど。」
「私はママが話すように転校とかしたくないし、6年生までこの学校に通いたいの。」
「じゃあ、もし不登校になって先生や皆からメッセージが届いたら・・どんな気持ち?」
「やめてくれーって思う。恥ずかしいし。仲のいい子から以外はだましじゃないかって思う。」
「・・そうだよね。ママもそういうノリは勘弁してほしいわ。」
「××先生がそうしてくれたら嬉しいけれど、うちのクラスじゃなあ。そんな恥ずかしいことに
なるくらいなら、明日は図工もあるし、学校に行く方がラク。」
××先生は6年生を受け持ってらっしゃる。私も娘も大好きな先生だ。
「××先生じゃない先生が学校に来れなくなった生徒を扱うのには不安はあるよね。ママも自分の娘が
道徳の題材みたいになるのは嫌だわ。担任の△△先生はいい方だけれど、うーん。」
友人の娘が学校を休みがちで、担任の先生から友人に、欠席のたびに電話が入る。
「どうですか?学校ではこのようなことがあり気にしてみているのですが、ご家庭ではいかがですか?
●●ちゃんが登校できるように・・・。」
この電話が友人の心を蝕み不安定にさせていることを、私は本人から聞き知っている。
善意が、必ずしも良い結果を生まないこともある。善意の取り扱いは難しい。
そのことに気が付いている学校関係者はそれ程多くない、というのが私の信条だ。
どう転ぶかわからないことなら、むやみに動かないのもアリ。道徳のお話に不覚にも涙ぐむのは大人であって、
子どもは案外醒めた目で物事を観察していることを、かって子どもだった私は忘れていない。
「女子はギャルがほとんどで、男子は真面目な子が5人くらい?」と娘が話す39人のこのクラス。
ひとまずは、穏便に行動する作戦でいこう。
「これからは目立たないように休んだらいい。休んでもいいんだからね。ママは協力するから。」
「うん、わかった。あーでも行くのも面倒くさいよう。」
枕を投げつけストレス発散
夜になり、ダーウィンがきた!をテレビで見て、人間に生まれて良かったねえとおしゃべりしていたら、
娘がまだなんかイライラすると言い出した。
「じゃあ紙を破るとか、放り投げるとかしてみてはどう?」
と提案すると何やらやっている。ちまちました作業。工作みたい。
「まだ駄目だ。イライラする~。」
枕を投げつけることに決定。
「どうせなら、腹の立つこと言ったらどう?」
控えめな娘を煽ってみると、娘ものってきた。
「授業中、皆うるさ過ぎるんだよ(怒)!!休み時間と一緒でしょ。」
「給食の時間が短すぎるんだよ(怒)!!!」
「いいぞいいぞー♪」と励ますと、結構たくさんの鬱憤が飛び出した。
解決はしていないけれど、ママはいつでも一緒に考えるからね。
この週末は娘最優先で過ごした。元気がもどってくれて嬉しい。
プラスもマイナスも目をそらさずに、誰かと向き合うのはエネルギーがいる。
あきらめず、受け入れ、相手を知り、相手のいうことを聴き、共感し、ときには諭す。
この作業をできる相手が、私にとって愛する人達だ。
娘のこの問題が浮上したということは、私が離婚の衝撃から立ち直りつつあるサイン。
しばらく貴方の心から見えない所に行っていたから、さみしかったね。
ごめんなさい。ママは戻ってきたから。これからもずっと一緒だよ。
今の私は、徹夜で仕事をしたお父さんが、家族と一緒に東京ディズニーランドに
遊びに行ったような状態。くたくただけれど、こんなこともある☆