palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

学校に行きたくない子どもは本当に適応できないからなのか

「こんな子がイジメにあうことが間違っている」校長先生の言葉

娘は朝、機嫌が悪い。

塾での勉強、宿題、季節の変わり目の体調不良。

それらも関係しているけれど、やはり学校にいくのが嫌だから、朝は機嫌が悪い。

休んでもいい、そう思う。

けれど娘は中学受験をするから、出席日数は確保しなければならない。

双方不機嫌なまま、登校することを選択し、娘はテレビをつけ、朝食を食べ始める。


周辺の学校関係者の方から直接、間接的にお話を聞くことがある。

「個性的な子ども」に高く価値をおかれている方が存外多い印象だ。

皆に合わせるだけの子どもが多く、自分で考える子どもが少ないことを嘆いておられる。

子どもを持つ前は、社会に適応し言うことを従順にきく子どもが望まれていると思っていた。

今でもそうかもしれない。

けれど嬉しい誤算というか、娘の担任の先生、校長先生、周りの先生方は、

個性的な娘に、そのままでいい、将来が楽しみだと温かい言葉をかけてくださる。


では何が娘の壁になっているかというと、同級生。

特に女子は、その保護者である母親たちが自分のサークルでふるまう有様を

そっくりコピーして学校で再現している子が多い。

母親同士のランチの席で、お手洗いに立った人の悪口を、本人がお手洗いから戻る前に

素早くその場の皆に吐き出す方!!(←友人から聞いた実話)

声の大きいジャイアンみたいな方の顔色をうかがい、従う方。

私は関わっていないけれど、いまだに悪口、中傷、噂話大好きな輩は普通にいらっしゃる。


もちろんこんな方達ばかりではない。

母親としてではなく、ひとりの人間として、素敵な方もたくさんいらっしゃる。

学校の保護者同士として出逢い、友達になった方も何人もいるのでそれには感謝している。


でも、闇が多いなあと感じるわけで。

非常識な保護者を持つ子どもだけが、嫌な態度を取るわけではないのだ。

仕事、家庭、両方をこなす有能なキャリアウーマン、いつも疲れた表情、スーツ姿で

参観にいらっしゃる方。お話しを聞くと有能さが抜きんでていている。

その方の娘が、娘に陰湿な嫌がらせをしてくる。

親からのプレッシャー?原因が何かはわからない。


その子どもの置かれている状況が悲惨だから、他の子をいじめるのだという理論は

納得いかない。それは違います。


我が家はひとり親家庭で、娘は両親の離婚に傷ついている。塾通いも過酷だ。

それでも自分の鬱憤を発散するために同級生を利用していない。

鬱憤をぶつけるのはママ(私)だけだ。

自分に嫌なことをするヒトと同じことはしたくないからしないと

一貫した態度を貫いている。

あっぱれな娘。

でも辛いだろう。友達を選べない今のこの状況は、どうかしてあげたいけれど

小学校卒業までできるだけ快適に過ごしてもらうしかない。


大きなイジメ以前に、思い遣りが薄い環境に娘は同化できず辛そう。

「みんな、どんな状況でも邪魔、邪魔言い合ってる。私はそれがいや。」娘が呟く。

・・・・状況を聞くと、私もそれは嫌だと思った。


「2、3人のグループで閉じて、みんなから浮かないように自分の発言に注意し

必死に自分の居場所を確保している子が多いんです」

「個性的な子は、男女ともに浮いてしまう、それを何とかしたいと自分は行動している、」

担任の先生は仰った。

私も先生のお言葉に賛成だ。


空気を読み、合わせる人ばかりじゃ多様性がなくなっちゃう。

多様性のない世界なんて、モノクロの世界のようなもの。


保護者懇談会で、思春期の子どもたちへの対応として

「娘には周りの子どもが見ているドラマを見せて、皆の流行に合わせるように指導しています」と

仰った母親がいらっしゃったらしい。担任の先生が教えてくださった。

そういう方が存在するのもまた事実。

だからこそ私のような保護者の存在価値があるというもの。

このことは娘にもあてはまる。


個性的であっても、「これがわたしです♡」と世界に開いてみせても

案外世界は優しい。

これは私が大人であり、突き抜けてもその自分でいいと感じて生きることができているから

こう思えるのだ。

娘はこれから。

自分なりに世界と折り合って、自分の個性は守り、生きる場所を自分で選ぶことを繰り返して

どこにいても何をしても、誰と関わっても、ご機嫌な自分でいられるような人生を歩んでほしい。

あと5か月あまり。

学校に適応せず、車の中から見る風景のように学校生活は流して、前をみて進もう。


「いってきます」

マンションの扉を開け登校するとき、娘はいつも笑顔。

笑顔を守るために、私は自分の機嫌をとろう。

良い一日を☆