palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

離婚して、母と夫から解放され、おとなになった私

今週のお題「おとな」

f:id:palewhite:20150102021039j:plain二回目の成人式は過ぎても「おとな」じゃなかった頃

昨年のクリスマスの日、19年間続いた結婚生活から卒業した。

幼稚園を卒園して小学校に入学するように、結婚生活から卒業するのは、私にとっては

自然なことだった。後悔は0パーセント。

離婚を成立させるまでの間に気が付いたことがある。

元夫と母は、私を狭い枠の中に押し込めようとするという点で、非常に似ている。

二人とも、愛情というオブラートに包み、私を本来の私とは違う、
良き娘、良き妻、良き母となるように制約をかけてきた。

二人は良かれと思ってしてくれているのだから、違和感を感じても受け入れなくちゃ。
息苦しいと感じる私が至らないのだ。

でも心は苦しくて、とうとう決定的な出来事があり、私は自分の心に嘘をつけなくなった。

眠りから覚めて見渡すと、幼いころから「あなたのため」という言葉のもとに母から支配を受け、
コントロールされて生きてきた真実があった。

たぶん、元夫は何時の頃からか、私と母の支配と被支配の関係を、私との間に再現したのだろう。

彼もまた、旧家の古い価値観のもと、長男としてコントロールされて生きてきた。
私と生活を共にするうちに、母に代わり、支配者の役割を引き受けたのだと思う。

人間は親との関係性を結婚生活の相手との間で再現する、という説は私たちにとっては真実だ。

コントロールする者、される者は、互いに不安に基づいた依存関係にある。
だから愛情は、相手を想う気持ちがあっても、時として相手の生命力を奪う優しい凶器となる。

「あなたのため」の言葉の裏には、発する本人が意識していない「私に都合が良いあなたでいてもらうために」という気持ちが込められていることがあるから要注意だ。

依存関係からの卒業、私の場合、それは結婚からの卒業

もう、誰かの都合が良い自分ではいられないと決心してから、私は元夫と母に、
自分がこの支配、被支配のゲームから抜けることを宣言した。

自分の人生は自分が決める。もうこんな当たり前のことをすることに罪悪感は持たない。
今までいろいろと勉強をさせてもらったことには感謝しています。でも、貴方たちと今後は別な形で
付き合わせてもらいますね。

離婚成立までには様々な抵抗を二人から受けた。けれど、それも過ぎたこと。

私は、やっとおとなになれたと感じている。

「一人では生きていけない」と貴方がたが定義していた私は、今娘と二人で生きています。

離婚の選択の責任も、今後の人生の選択の責任も全て私がとりますから見守っていてください。


責任を引き受けた代わりに、心の自由を手に入れて、私が幸せを感じる瞬間は格段に増えた。

誰かを支配しなくても、もたれ合わなくても、独立した人間同士、生きていけるの。
困ったときは「助けて」と声をあげればきっと誰かが助けてくれる。
人を信じる心をもっていれば大丈夫。

元夫と母の人生は二人が責任を負うもの。だからこのメッセージは心で祈るだけにしておく。

おとなになった私は、誰も支配せず、誰からも支配されず、自立していても、必要なときは助けを求め、
触れ合う人々と、条件つきではない愛情を交換しながら生きている。

おとなになるって、そんなに甘いものじゃないと大人はいうけれど、

人生は上等なチョコレートのように、ほろ苦くて芳醇で甘く芳しい。

私は子供のころのように、もう一度、本来の自分で生きる人生に恋をしている。