palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

女性起業家セミナーに出席してみて

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女性ブロガーの集まりは濃厚な欲望の渦

先週初めてセミナーなるものに出席した。
内容は女性が起業してビジネスをするにはどうしたら良いかといった感じ。
県や市、商工会議所が主催するものではなく、はてなブログではないブログサービスを
利用しているブロガーかつコンサルタントの方が主催するものに出向いた。

・何かで起業するにはブログも強力な販促ツールだが、そもそも私は
そのような活動をしたいのか?自分の気持ちを確かめるために参加したい

・すでに活躍している女性起業家、起業を目指している女性というのはどのような方達か、
またそのような方達にセミナーをする講師の方はどのように振る舞い情報を発信する人なのかを観察したい

この二つが主な目的だ。

セミナーは3時間。1時間は交流会?で2時間は講師の方のセミナー。
会場についてわかったが、交流会というのは参加者が互いに名刺を交換し、持参したチラシを
配り、フェイスブックに登録するお話?アピールタイムだった。

普段街では見かけない奇抜な服装や、作りこんだ化粧、華やかな服装に身を包んだ気のせいか
濃そうなキャラクターの方々が熱い熱気とともに着席している様子にひるむ私。
さすがに何かをしたいと思う方達の集まりだ。素直にそう思った。
「旅行中」という不思議な肩書をつけた私の名刺には、申し訳程度にブログとインスタグラムの
アドレスだけのせてある。
司会者が交流会の趣旨を説明すると、椅子取りゲームのように動き出す皆さんに遅れて、こわごわと
まだ着席されていた隣の華やかな女性に話しかける。

意外と楽しい、でもシャボン玉のような時間

華やかな隣の女性は、優しく気さくで意欲的な方だった。
その方はインストラクターをされていて、教室を増やしたりビジネスを拡大したくて参加されたそう。
ひとしきり会話をした後、名刺を颯爽と持ちたくさんの方と交流してくる、あなたも頑張ってと声を
かけてくださり女性たちの中に消えていかれた。
よし、私もこういうときこそ頑張ろう。
近くにいた一人の方から次々と会話をしていく。立食パーティのようなイメージか。
どの方も何かを伝えたいと真剣に会話をしてくださり、私は少し浮ついたこの熱気を心地よく
楽しめている自分を観察していた。

ひとつ気になったのは。
フェイスブックに速攻で登録したり、メールアドレスを交換したり人と繋がる展開の早さ。
今日初めて顔を合わせる方同士も多いのに、いきなり知り合いになり?ビジネスを売り込み合うような雰囲気。

私は友人は選ぶ。リアルの世界では、肝の据わった1人の友人は、ふわふわした知人、友人100人より貴重と
常々感じて生きている。
だから交友関係は友人・知人の線引きがはっきりしている。SNSでも基本のスタンスは同じ。
初対面で意気投合することはあるだろうけれども、いきなり素性のわからない者同士が同じセミナーに出席して
いるという共通項だけで持ちつ持たれる?の関係性をスピーディーに作り上げるような感覚には違和感がある。

もちろんこれは私の考え過ぎかもしれない。
チラシや名刺は消費されるもので、実際には繋がりも生まれず害もないことがほとんどだろう。
けれど、シャボン玉が虹色の輝きを見せて上昇するように、夢を持ちセミナーを渡りあるき、受講料は
払ったが、何にもなれない自分、起業が難しい現実にぺしゃんこになる場合もないかなと感じたのだ。

ただしこのセミナーに参加中の、もっと本格的なビジネスコンサルティングを受け成功している方は、
売り上げが倍増し自分一人で考えて行動していた時間が回り道だったと仰っていたので、講師の方は
優秀なのだと思う。もちろん受講されている方も。

これこれこうだから、良くないと思う、間違いではないのかと私の場合は自分の考えと相いれないことが
ある場合、自分を肯定するために相手を正しくないと裁く思考パターンを長いこと持っていた。
今回もこの思考パターンが発動しそうになっている。あぶない、あぶない。

講師の方のお話を聞き、セミナーを後にする

熱気に包まれた高い声の響く交流会が終わり、男性講師の方のお話が始まった。
眼力が尋常じゃない。
私は怖くて眼を直視できなかった。圧倒される眼力とエネルギーと独特のキャラクターは、
女性の気持ちを掴むだろうなあと思わせる。一般的な会社員の男性とは違う。

お話はなるほどと頷ける貴重な内容がふんだんに織り込まれていた。
たぶんこの方についていけば売り上げはあがるだろうと感じさせる何かがあった。
帰宅途中の移動中にお土産としていただいたご著書を読むと真面目さも感じられる。

ただ、セミナー中に何度もスマホを取り出し画面を見たり、おもむろにアキレス腱を伸ばし
ストレッチをされたりするのは、私には???な行動だった。
「もう、○○さんたら・・・お茶目♡」
と感じられるほどの関係性が講師の方と私の間にはないので消化不良。
とにかく、日常を超えためくるめく時間だった。

自分はどうしたいのか

午前の部のセミナーが終わり、私は時間の都合で午後の部を受けられないため会場を後にした。
会場のビルを出ると、外の景色が綺麗で嬉しくなる。心なしか空気も美味しい。
お昼休みが終わり、会社に戻るIDカードを下げたたくさんの会社員の男性達と行き違う。ここはオフィス街。
この人達はビジネスコンサルティング35万円なんて聞いたらびっくりされるかもしれない。
そのようなコンサルティングが成り立つ時代、それを受けて羽ばたく女性の存在を知り驚く人もいるだろう。
そんなまっとうな感覚(をたぶん持つ)会社員の男性達の存在にほっとする。いいなあと感じる。

世の中にはいろんな価値観と、いろんなステージ、世界がある。どれを選択するかは自分次第。
起業するしないの結論はまだ出ていないけれど、清濁併せ飲み、でも染まらない私自身でいたい。

自由に生きる人になることが目標だけれど、自由に生きている(ように見える)方達の全員を好ましいと
感じるわけではないことに気が付いた。逆に言えば、今までは会社員の方達よりも断然自由業の方達の方が
好ましい、自分とは合うと無意識に考えていたことに気が付いた。
形にこだわって、囚われていた。それに気づけたことは大きな収穫だ。

私が好きなのは、職業や状態ではなく、心が自由な人たち。