起業を考える若い女性たちに未来を馳せる
二十代、三十代初めの彼女たちは優秀でヤル気に満ちている
女性創業セミナーに参加して良かったことのひとつは、
頼もしい若い女性たちを実際にこの目で確認できたことだ。
男性への創業セミナーにも先月一度参加をさせてもらい、
若い男性たちも観察する機会があった。
男女双方の若者と接触し、今回の参加者に限って言えば、
女性の方がより総合的に優れていると私は感じる。
夫や彼がいても、自分で稼ぐ術を模索している彼女たちは、
コミュニケーション能力が高く、地道な計算もできて
冷静に己のビジネスを見つめている。
けれど、一昔前のように男性化もしておらず、
女性の武器を利用するということもない。
良い意味で中性的でマイペース。
世の男性、おじさん族にはもしかしたら不満かもしれないが、
私はそんな彼女たちが魅力的でいいなと感じる。
同性だから点が甘くなっているのでは、ない。
彼女たちは光っている。
良かった、日本の未来は捨てたものじゃないわと、
じんわり嬉しく思う。
若い女性対象の雑誌の女性像からは、いまだに「愛される」という
キーワードを軸に人生を組み立てようという意図が見え隠れする。
このような雑誌の想定読者である若い女性たちは、現実がどうであれ、
そのメッセージに素直に従っているのかと気になっていた。
仕事柄WEB上の女性向けサイトで、「○○モテテク」「○○をして・・」
という記事を頻繁に見たせいもある。
実際に、女子力を磨き男性を捕まえ、その後の人生はお任せししたい、
受け身でいたい、そんな女性とも遭遇したことがあるので、
何だか引っかかっていたのだ。
ちなみに専業主婦が駄目とかどうのではなくて、
あくまで人としての生きる姿勢の問題で、仕事に就く就かないは関係ない。
「愛され女子」ばかり増殖しても、「愛します男子」なんてものは、
はなから設定がないのだから、「愛される」ほうにばかり女性の意識が傾くと、
需要と供給バランスも成り立たないとぼんやり考えていた。
もちろん、愛することも、愛されることも、人生の最重要項目のひとつ。
だから性別を問わず愛されることを求めるのは自然なことだと思う。
でもこの場合の「愛される」が、男性であれ女性であれ、
異性を庇護者にみたてて、鳥の雛のように餌をくれるのを口を開けて
待っていることだとしたら、それは違うと懸念していたのだ。
だから実際に若い女性たちで、自分で人生を切り開く気概のある方たちと
接触ができて、あぁ大丈夫と嬉しかった。
ビジネスの話からでも、その方の恋愛観や人生観、夫婦関係は、
ぽろっと露出する。
愛情関係と仕事は密接につながっていることが、講師、
受講生双方の方たちの会話を通してみえてきて、
いろんなビジネス書に書いてあったことが腑に落ちそうな予感がしている。
ビジネスを学ぶこと=人間を学ぶこと
結論はもう少し先だ。