palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

「筆者」という言葉はいかがなものか ネットを通じて編集者さんの声をきき反省する

web原稿でお世話になっている編集者さんの呟きを読んだ午後

いまウェブコンテンツ制作会社さん経由で女性サイトに記事を
掲載させてもらっています。

今月も無事に原稿を納品し、ぼちぼち過去納品した2つの原稿が
サイトに掲載されているのを眺めながら、どこが校正されて
いるかを確認する作業を行っていました。

すると興味深いことに、マネー系原稿はほぼ原文のままで、
ビューティ原稿は記事になった段階で内容が半分くらいに
薄まっていると気がつきました。

(かたじけない。←ありがとうよりもピッタリくる気分。
校正をなさる苦労がわかるので、たくさん赤をいれてくださり
申し訳ない、今後は気をつけて書きますねという全ての気持ち
がこめられています。)

そう思いながら、お声だけ知っている担当編集者さんのことを
もっと知ろうと思いつき、制作会社さんのホームページを
開いてそれを見つけたのでした。

皆さんは違うと思いますが…
私は紙媒体では未使用ですが、WEB媒体では使っていました。
私のかわりに「筆者」という言葉を。

www.four-class.jp

これを読むと複数の方々が「筆者」は積極的に使う表現
としてはやや不適切な気がするが、使っては駄目という
こともないだろうという調子で語られています。
私はこの記事を読み、自分が「筆者」と原稿に字を埋め
ながら何だか違和感を感じていた気持ちがすっきりしました。

WEB媒体で記事を掲載されるときの自分の立ち位置にとまどう


そもそも何故私が「筆者」という言葉を原稿で用いたのか。

それは自分のライターとしての立ち位置があやふやで、
「私は」といいきるのに躊躇したからです。
WEB上で新人無名ライターの私。
また企画書提出の際に、他のライターさんの構成案がサイト
編集部の方に、
「無名のライターさんが語る表現としては少し…」
と評されていたのを読み、
(そうね、有名な美容ライターの○○さんみたいな説得力ある
名前じゃないと上から目線になるかもしれないということか。)
と書く際の姿勢、ポジショニングの難しさも感じていました。

そんな経緯もあり、このサイトにはどの程度の目線でどんな
テンションの原稿を書くのが一番しっくりくるのかを考え中
だったのです。

「私」で始め、結びも自分の色をはっきりだしておしまいと
したらいいのか。
無難な決まり文句でとりあえず普通にまとめたらよいのか。

考えが定まらないまま、「筆者」を使って少し対象物から
遠ざかるような、謙遜して一枚ヴェールをかけた表現をした
つもりでいたのが現状でした。
そうしたら、思いがけない所に答えが書いてあり、びっくり
したのと同時に反省をした次第です。

これからは、紙媒体・WEB媒体問わず、ライターを育てる
気持ちがある編集者さんには疑問は抱いた時点で尋ねてみよう
と思います。
今回もこの記事を見て考えたことを編集者さんにメールで連絡
したら、12月で忙しさのピークを過ごし続けていられるにも
かかわらず、すぐにウィットの効いた返信が届きました。

メールのやりとりの向こうには、生身の人間がいる。

何度も交わされるメールで、その人柄を少しづつ互いに
掴んでいくうちに繋がりはできていくのだなぁと最近
感じます。
ネットでつながるときも、リアルで付きあうときも、
大切なのは相手に対するプラスの好奇心と思いやりの心。

気になることをそのまま放置するという、目立たないけれど
手抜きな行為はゼロに近づけていこうと感じた出来事でした。