離婚をしても続いていく物語
元夫が私にお土産をと考えてくれていた
先日の三連休の一日、娘はパパのお家(元夫の実家)にお泊りで遊びに行っていた。
お目当ては最近実家で飼いだした子犬。
二人はスキー場にあるドッグ・ラン(何だかすごく広そう!)に子犬を
遊ばせに行き、二人と一匹は幸せな午後を満喫したらしい。
帰宅後に娘がつぶやいた。
「パパがママに○○をお土産に買っていってあげようかって言ってたんだよ。」
早口で聞き取れず、もう一度菓子名を繰り返してもらうと、それは数か月前に
私が元夫にいただいたお菓子だった。
こんな離婚もある
前にお菓子をいただき、それを食べた後に、すごく自分好みの食感だったので
元夫に喜びと感謝の気持ちを伝えた。
もう私たちは夫婦ではないので、相手にこの発言をしたら自分及び相手のバランスは
どうなるかなど考えず、無心に喜びと感謝を伝えられた。
それは結婚生活末期には、差し出せなかった心の栄養剤。
たぶん男性は自分の行動で、妻が喜んだり、幸せになるのを見るのが好きだと思う。
もう元妻ではあったけれど、気持ちを素直に伝えたら、
すねることなく素直に受け取ってもらえたみたい。
恨みはない。たぶん、双方にそういう気持ちはない。
彼の人生に幸多かれと祈るが、友人にはなれない。
でも、まだ私の世界を構成する登場人物のひとりで、
友人にはなれなくても、友人に接するように付き合うことはできる。
一緒に笑い合える、娘のことを悩める、娘のことで喜び合える。
「お土産はどこ?」
「あーそれは私のモノを買ったから、買わなかったからないよ。」
そうか、そうきたか。残念。
彼の言葉が、私のお土産だ。