palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

自由に生きる人に会いに行く

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ナレーターという仕事

現在私はコーチングを受けている。
自分の好きなこと、私の場合は表現を通して、人と関わり自由に生きていける私になるために、
日常生活と並行して、密かにトレーニングの日々を送っている。

きっかけはコーチの一言だった。
「声を使った仕事も向いてるかもしれない」
今までの私とは違う行動パターンをとるように心がけているからには、この言葉は捨ててはおけない。

子どもの頃は歌手になりたかった。
小学生の頃は音読が得意だった。
高校の時に合唱部に所属していた。
子ども英会話講師経験とカルチャーセンター講師経験。
小学校での絵本の読み聞かせボランティア。

いろんなことが何だかつながる。

ナレーターというお仕事を知っていたので、そこから取り掛かることにした。
ネットで調べてピンときたナレーターの方が主催する教室に受講したいと電話をかけると、
ご本人が電話に出られて、幸運なことに時間を作ってくださるとのこと。
こんな機会は逃せない。早速アポイントメントを取り、今日の日を迎えた。
さあ、どんな方に出会えるのか。
エレベーターの中でスカートの裾を引っ張りながら、柔らかい笑顔が見せられますようにとお祈りする。
お話を聞けることに感謝しながら、大切な時間を有意義なものにするために、まず背筋を伸ばす。

自由に生きる人

その方は初対面の私に心を開いてくれた。
最初は海で泳げない子どもを気遣う親のように手加減して話を進めたが、しばらく会話を続けるうちに
安心して私の手を離し、のびのびと言葉の泳ぎを見せてくれた。

重厚なバリトン、軽妙な軽めの声色、深く、ささやくように、ふわっと漂うように。

話の流れのなかで、「いわゆる一般的な仕事をして社会の一員として生きる人達を見て何か感じますか?」
と尋ねると、
「いつも葛藤している。でもどんな立場の人でもこれでいいのかと葛藤しているんじゃないかな」
という返事が返ってきた。様々な質問の後に、
「私は自由に生きる人を目指しているのですが、自分で自分の人生をデザインして生きるってどうですか?」
と問いかけたら、その方からは、
「楽しいよ、でも苦しいこともある。だけど苦しくても楽しい」
という感じの言葉が返ってきた。

ほんの少しだけ私も言わんとするニュアンスは掴める。
その意味が掴めるように進化してきている自分が嬉しかった。

思いついたら会いに行こう。
人でも場所でも書物でも、それは偶然じゃない。
少し先の未来からの招待状かもしれないから。

ナレーター教室の体験レッスンへの参加を決める。
自分がナレーターになりたいかどうか、向いてるかどうかなんてわからない。
ただワクワクが身体に満ちているから、この選択は私にとって必要なこと。
わらしべ長者のお話は、昔話じゃない。
さあ、私だけの物語の主人公になろう。