palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

Leave me alone! 親愛なる叔父、叔母へ

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離婚に対する反応

最近立て続けに、母経由で私の離婚に対する親戚の叔父、叔母の意見を聞くことがあった。
直接ではなく母経由ではあるが、その言葉を整理して書いてみる。

叔父  「フルタイムの仕事をしていないのに別れるなんて・・・フルタイムの仕事を見つけてから、
     もっといろいろな面で良い時期に離婚をしたらいいのに。」

叔母  「私は喧嘩して家に来る娘につねづね言っている、あなたは旦那さんの○○さんと同じお金は
     稼げないんだから辛抱しなさいってね。」

子どもの頃から優しい叔父、叔母だった。
特に叔父はローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」の本を10歳の私に贈ってくれ、
開拓精神との出逢いを作ってくれた人物だ。いつも甥や姪の気持ちを尊重してくれる叔父だったと記憶する。
今も請われて建築会社に席を置き、自治会長を務め、浪費もなくつつましい暮らしを好んでいるが、自分以外の
誰かのことでお金が必要になったときには黙って用立てる度量も経済力もある人物。でも普段は至って質素で、
目立たない国産車に乗り、若いころには美男美女カップルだった妻に一途な、今も若々しい好人物。
叔母も昔は自分の姪っ子、甥っ子の可能性を信じて応援してくれる、賑やかなことが好きな明るい人だった。

母の一族は結束が固い。もともと仲が良いのもあるけれど、こと子どものことになると全員一致団結して
かかってくる。二十代の頃はまあ、それでも良くはないけれどよかった。
けれど私はもうれっきとした大人で、人生の折り返し地点も越えました。

私はかなり怒っている・・・それは自覚している。
怒りの波に飲み込まれると、その不毛なエネルギーが後々まで自分を蝕むのは知っている。
だけど、私は私の尊厳を守るために、火山のような怒りのマグマ?を放出する、母に向かって。
ただしなるべく穏やかに。
この怒りは本来ならば叔父・叔母にいくもの。でもごめんなさい、直接私に何も言わずにあなた経由で伝える
やり方を彼らは変えないから、お母さんあなたに苦情を言うことになります。
私のお母さんなんだから我儘で頑固な娘とでも思って耐えてね。私からのお願いです。

私から伝えたいこと

母よ、あなたの気持ちも汲みたいですが感想を言っていい?あなたは伝書鳩
ちゃんと私の心情や今後の生活設計についても二人で話し合ったのだから、兄弟に離婚に触れられ
動揺するのはわかるけれど、どうかもう少し私の現状を伝えるなりしてもらえませんか?
彼らの言葉はあきらかに私に対するデータ不足な一般論な訳で、一般論は全員には当てはまらない時もある。
だから私は構わないから、私の気持ちを彼らに伝えて。もしそうしてもモタモタ仰るなら、彼らは自分の
不安を私に投影していると思うから、そのままそっとやり過ごして、いちいち私に注進せずにおいてね。
私は19年間結婚生活をおくっていたの、その私が離婚を今するというのは、今がその機会ということ。
生き方を変えるチャンスがあるとしたら、私はもうその機会を逃さない。手放すことが必要。
人生は川のように流れていくけれど、澱みは底に溜めない生き方を私は選びたい。

伝わったかしら?大声をあげて興奮して話すなんてはしたない・・・とお決まりのお小言が出る。
いつでもグッドガールでいて、感じよく振舞うことが大事、みだりに取り乱すのはいけないこと。
お母さん、このルールはもうあなたの娘には適用されません、有効期限が切れました。

母は、今後叔父・叔母のご意見は私の耳には入れないでほしいという私の願いを聞き入れてくれた。
そして明るい声で電話を切ってくれたので、確実に娘に歩み寄ってくれている。

気づいたら変われる

言葉では伝えませんが、親愛なる叔父、叔母へ。
表面上はいつでもにこやかなあなたたちの穏やかさ優しさは今でも好きだし、心配してくださってありがとう。
でも私は私のやり方で生きていきます。
あなたたちは人生で転ぶことをひどく恐れているけれど、私にとって泥がついたかのように傍目から見える
経験も、嫌なことじゃなくて大切なことなんです。

母方の家系にずっと伝わる思考パターン。
子ども達は親が誇れる、親の希望の学校を卒業し、誰もが納得する(特に親)企業に就職する。
その後相応しいと親が認める相手と結婚、もしくは揺るぎのない安定が約束されている家に娘なら嫁ぐ。
やがて孫が、できれば二人以上生まれたら(ここには独身、子どもを産まないという選択肢は入らない)、
またそのサイクルを繰り返していく。
この生き方から外れた人物は黒い羊と認定され、もう公の話題にのぼることはなくなる。
そして黒い羊認定を受けた人物は申し訳なさそうに、汚名を削ぐために、わが子は自分と同じにならないよう
子どもを枠からはみ出さないように厳しく躾ける。

私はこの思考のパターンに気が付いたから、もうそれからは距離をおきます。

従順な羊だった頃、羊飼いがいると思っていた。
でも気がついた。羊飼いなんていない。
羊飼いもいないし、首輪もついていないのだから、草を食むだけではなく、顔を上げて草原を走ろう。
世界は広くて、草原の向こうに、もっと相応しい場所がある。