palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

盲点は自分では発見できない~他力(サポート)を借りて、さらに上をめざそう

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薔薇の上で休憩中のトンボ。このつぼみがお気に入り。

自分が見落とす、盲点があることには気がついている。ではどうするか。

昨日提出した書評原稿が、編集長のチェックを受けて返ってきた。

メールには文字の訂正を数か所と、本の内容にもう少し触れた文章の追加依頼に、

最初の読者からとして、書評の感想が書かれていた。

編集長から届いた言葉を読み返すうちに、身体の中に感情の波が走る。

書評はきっちりと完成してはいたけれど、何かが足りないと感じていた。

その「何か」が何なのかが、ひとりではわからなかった。

それが、編集長から届いた言葉に触発されて解ったのだ。


編集長の言葉のおかげで、盲点の在処を突き詰めた。

今度はその盲点を利用して、きっちりと完成した積み木のような文章を崩し、

もっと本当に自分が表現したかったことを書こう。


今回、締め切り日より先に原稿を提出したのは、

ある方面の力は出しきったけれど、それ以外のどの方面の力を出せばよいか

自分では見当がつかなかったから。

こんなときこそ、編集長に委ねてみようと考えたのだ。

サポートを受けるのは、不出来だからではない。自力と他力をよりよく使いこなすためだ。

全体の文章の構成は変えずに、でも幾つかのキーワードを繋げて、

主題を強調する、ひねりの効いた原稿を完成させた。

音読して確認するが、大丈夫、笑顔で読める。

ぴたりとはまっているので、これで間違いない。


原稿を再提出する。

キャッチボールのような呼吸で、編集長からメールが届く。

「これでレイアウトにまわします」という言葉からは、

シンプルだけれど意図が充分に伝わってきた。


誰かにサポートを求めるのは、困ったときと決めつけていないだろうか。

もちろん緊急事態や、本当に深刻な場合はそれでいい、それが必要。

でも自分ひとりでもできるのではないかと考えられる場合は、

サポートを求めることは、忘れられがちだ。


自力で対応するパターンを、過去にはよくしてきた。

でも今回は、ひとりでもできるけれど

敢えてサポートを求めてみた。

それはプラスαが体験ができる予感があったから。


他力を受け入れても、自力は弱体化しない。

他力と自力の両方を信頼できるようになると、

依存でもなく、孤立に近い自立とも違う、

いいあんばいの「相互依存」のステージにたてる。


想像できなかった場所から、アイディアって湧く。

他力に感謝。やり遂げた自分にも感謝。

自分で課した課題は、何とか無事にクリア。