palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

リアル人生ゲーム攻略中の私~シングルマザー3か月

3月末で切れる仕事の契約

ご縁があって昨年12月から始めた大学での仕事も、今月あと僅かを残すこととなった。

慣れると快適な静かな研究室で働く時間。

午後4時過ぎくらいから調子が上がり?マシンガンのようにキーボードを叩く

パーティションを挟んでお隣の教授の気配。

静寂を破る、留学生2人組の英語での声を潜めたコソコソ話。

愛くるしい流暢な英語を話すアジアからの留学生の彼女と、スワヒリ語母国語の彼の会話は、

英文の翻訳で同じ行をつまずきながら訳している時には少し迷惑だったけれど、

たいていはその微笑ましさに心がふんわりと柔らかくなった。

私の直属のボスである、淑やかな外見と豪胆な性質を兼ね備えた教授。

綺麗で温かい人柄の仕事仲間の方々。

離婚して、人生を選択し直した私にとって、この職場で過ごした4か月間は

とても特別な時間だったと思う。

世の中は温かいという、私の信念が強化された、このご恩は一生忘れない。


経験のない私を雇ってくださった教授、いつもサポートくださった同僚の皆さん、

熱い国から来ているのに、雪道を車で通勤する私を気遣ってくれた留学生のIさん、

どうもありがとうございました。

快適なこの環境、でも今月末で卒業するのは不思議と惜しくない。

人生を自分で選択するということ

今の私は自分の目の前に無数の見えない道があることを知っている。

たいていのいい年をした大人は、1つの目の前にくっきりと現れている道を

選択し続けている人が多いのではないかと思う。

特に家族のため、仕事はきっちりする、良き社会人として・・など良心的な気持ちが

あるとなおさら他の道があることに気が付いても、現在の選択肢を大切にする人が

過半数ではないかと思う。


私には全うできなかったけれど、それは素敵なことだと思う。

そして、途中で私のように違う道に飛び移るような生き方も、こちらも味わい深い。

離婚前後の時期、現在も、私の生活には「選択」がいつもついてくる。

お蔭で選択することは少し得意になったと言い切れる。

だって全部、さんざん悩んだり、迷ったり、時にはあてずっぽうで、直感を駆使して、

自分の意志で、意識して「選択」をしてきたから。


付き合う人々、時間の使い方、選ぶ仕事、進むべきか、とどまるべきか。

なるべくこれまでの自分の思考パターンとは違うやり方を採用して選択したつもり。


今回4月に外で働く予定は未定を選択した。

流されてそうなったのではなく、自分の気持ちや娘の状態を観察しながらの選択。


この選択に、どんな意味を持たせるかは私次第。

少し怖いと感じる自分がいる。

未知の領域に移ることを望んでいるのに、いざとなると躊躇してしまう

うさぎのように臆病な私。

こんな自分の感情は切り捨てて進む?ううん、そんなことはしない。

弱さも、脆さも一緒に抱えて次のステージに進めばいい。


子どもの頃、冬に氷のはった上を、割れるんじゃないかとドキドキしながら

そうっと足の裏の体重をかけて踏んだように、見えない無数の道の前で

小さな子どものように期待と不安にそろそろと一歩を踏み出そうとしている私がいる。


「選択」するって、慣れてきてもやっぱり少し怖い?このドキドキは不安から?

そうでもあるし、そうでないともいえる。

「選択」しないということを長年選んできたのが少し前の私。

それは自分の人生を自分の本心で生きていないことを意味していた。

だからどんなに気持ちが揺れようと、「選択」し続けることを選ぶ。

失敗はなくて、経験値が上がるだけ。

何故かはわからないけれど、私は大丈夫と感じられる私なので

この先も「選択」し続ける。

もしも間違えたら、ひょいとまた違う道を選び直せばいい。

10月、運転中の緊張と怖さで車を降りたら肩にがちがちに力が入っていたカーブの続く並木道を、

3月現在、毎日の通勤の道としてカーブに車を上手に沿わせるように、カーブのハンドルさばきを

むしろ楽しんで運転している私がいる。


物事は変化し、人は成長する。

人生を自分で選択することは、正解を出し続けることじゃなくて、ただ挑んでいく、

意識的な選択を重ねていくことじゃないかなと最近感じている。

人生ゲームをしなくても、自分の人生でゲームをしている

自分の人生の流れを、昨年の3月には想像もつかなかったし、想像できなかっただろう。

紙に書いて実現した願望もあるけれど、それ以外のサプライズというかびっくりすることって

たくさんある。

私の世界は私が創造しているけれど、関わってくださる方達やモノの影響も受けてより豊かに膨らんでいく。

現在の私はスリルや生きている感を求めて、何かを必要とすることはない。

だって、自分の人生がそのままリアル人生ゲームだから。

先が見えない、予定調和ではなく、ひとつひとつ自分で選んで仕掛けていく人生は、

少し怖いけれど、面白い。

経験値を上げて、行き着く先はどこだろう。

離婚後3か月間がもうすぐ過ぎる。随分前に離婚した気がするけれど、3か月前。

ここまで来られた自分を誇りに思う。娘と微笑みあえる毎日。


私を手放してくれた元夫、支えてくれた人達、鋭い刃をむけて気持ちを奮い立たせてる

きっかけを作ってくれた人達、全てにありがとう。


この過ぎるとオアシスのようだった時間を卒業して、私はまた新しい冒険=選択の旅にでる。

生きるのって、挑むのっていくつになってもあきない。



娘がいる一人親家庭の世帯主だけど、こんなんでいいのかな?

こんなんでじゃなくて、こんなだから、いい♪