声のシャワー

イマイチの体調でヴォイストレーニングに出掛ける

先週末薄着で夜のスタンプラリーに参加したのが堪え、風邪未満の微妙な症状が続いていた。
普通に行動はできるが不調なのは感じるので、葛根湯を飲みヴォイストレーニングのレッスンに備える。

今日は声がでるかな・・・まあやってみなくてはわからないし。

１００パーセントでなくてもいい、レッスンを受けに行くだけでも上々と、心の中のハードルを臨機応変に下げ
て自分を励ます。出掛けると何かしら発見もあるし、いいコトあるかも。緩い思考は自分を救うはず。

幾つか気分が上げる仕掛けをして、レッスンへ向かう。
まずは身支度。昨年購入したファーベストを今年初めて着用し、柔らかいファーの肌に触れる感触を楽しむ。
喉元にあたるファーの感触とファー独特のふんわり感が、ふわふわモコモコ好きな私の気持ちを上げてくれる。
寒さ対策万全で夜に出掛けるのは、寒さが頭をすっきりさせてくれるので快適なウオーキングにもなる。
次にバス停でバッグから前回のTOEIC受験で使った英単語集を出し、バスが来るまで読み返す。
普段はぼーっとしているのに、バッグにしのばせている英単語集を読むことで、自分がものすごく勤勉な人物に
なったような満足感を感じられる。「隙間時間の活用が上手い私」であるという錯覚（自分で自覚している）を
楽しんで気分が上がるというか。
最後にレッスン前にちょこっとデパートを覗いちゃおうと決めて、気分はかなり楽しいモードに設定成功。

レッスンを終えて

レッスン開始前にはだいぶん普段の調子に近付いていた。
レッスンでは先生、皆さん、そして私の声が、部屋の様々な場所からシャワーのようにほとばしっていて、私は
声のシャワーをたっぷりと全身に浴びた。美しい響く声は耳で聴くだけでなく、身体でも感じ取れるものだと
実感する。

レッスン終了後、少し驚いたことに風邪未満の症状はほぼ消えていた。
間違いなく声の、音の効果だ。温かく澄んだ気持ちが込められた声のシャワーを浴びて、今日の
レッスンの満足感と余韻であるふんわりとしたバスローブのような気持ちを纏い家路に向かう。
この柔らかな気持ちは、頑張った私へのご褒美。
今晩は星が綺麗に光っているのがよくわかる。