palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

大人女子という呼び方  

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いつからだろう、この言葉 ○○女子

世の中に定着してきた言葉で、自分の中でかすかに違和感のあるものがある。
それは名詞のあとに女子とつけるもの。

特に「大人女子」

個人的には難易度Aの言葉。
この言葉には、気恥ずかしいものをむりやり肯定しているような違和感があふれてる。

「女子」「男子」 本来は子どもを表す言葉

「女子集まれー」「男子は一列になって整列」
など、女子、男子は単独で学校で使われることが多い言葉だと思う。
本来は何らかの学校(大学も含む)に通う年代の人たちへ使うのが一般的。

それがいつしか、成人し社会人となった世代でも呼称されるようになり、
今では「大人女子」という言葉も生まれ、市民権を得たかのようだ。

何歳までが「大人女子」?

最近では大人女子の着こなしとして、50代以上のファッションを語る際にも
この言葉は使われている。
50代は大人の女子というよりも、大人の女性ではないのか。

何歳になっても可愛らしくガーリーな私でいたいから?
女子と称することで、れっきとした大人である事実を弱めて未熟で守ってもらえる
私を演出したい?
少女の心を忘れない、永遠の女の子を表している?
「大人女子」は何歳までが適用可なのか。

大人になりたくない気持ち

「大人女子」にどんな意味が込められているか、いまだにはっきりわからない。
ひとつ感じることは、女子とつけることで大人は大人でなくなるということ。
「女子」だった頃の私が好き。成熟した(老化ともいう)私は本当の私じゃないの。
「大人女子」からはそんなメッセージが聞こえてくるようで何だか気恥ずかしい。

「女の子」な気持ちは成人女性は必ず持っている。「乙女心」なんかもそう。
これらは、自分が大人であることを認識したうえでの「女の子」の気持ちであり「乙女心」。

それに対して「大人女子」からは、成人女性である自分が女子と同化している感じを受ける。
「女の子」や「乙女心」を慈しんでみる客観性が、「大人女子」にはない気がする。
そこには大人の女性にはない、大人女子の開き直った子どもっぽさを感じるのだ。

日本文化の象徴 若さや未熟さ=可愛さ にしがみつく「大人女子」

本来反対の意味に属する「大人」と「女子」を組み合わせた「大人女子」という言葉。
日本には、幼いもの未熟なものを昔から愛玩する文化があるが、「大人女子」もその
一種のバリエーションなのかもしれない。

そんなに深く考えなくても、語呂も悪くないし・・と違和感なく世間では使用されているのかも。
誰ともこのことについて話したことがないからわからないけれど。

でも私は「大人女子」ではなくて、大人の女性と呼ばれたい。