palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

寝る前の儀式 「おはなし会」

「おうちおはなし会」

はっきりとは覚えていないが、娘が3歳前後から、我が家では就寝前に絵本を読むことを
「おはなし会」をするというようになった。
図書館での読み聞かせなどの「○○おはなし会」が頭にあったのだと思う。

正式には「おうちお話会」→現在は「お話会」で定着。
お話会には始まる前のテーマソング?もある。
「これから はじまる おはなしかーい♪」
両肘を曲げて両手を軽く握り、腕を左右にリズミカルに振る、振付つきだ。

就学前の娘は満面の笑みで一緒に歌い、振りをしてくれていた。
いつまでこんな風に喜んでくれるのか、ひそかに観察していたら、
さすがに小学校高学年の今はテーマソング・振付は省略されている。

読み手の交代 世代交代

子どもが小さなころは、私が読み手、娘が聞き手の役割分担がきっちりとしていた。
語り手としては眠りにつく前のひととき、気持ちよく絵本の世界に入ってくれますようにと
声色を変えてみたり、淡々と読んでみたり、間を考えたり工夫をしてきたつもり。

そのうちに、1冊の絵本の登場人物達を、娘と2人で分担して読むことも増えてきた。
観客のヌイグルミ達の位置を整え、だれがだれを担当するか打ち合わせて、お話会は
スタート。最初はたどたどしかった2人の読みも、好きな絵本は繰り返し読むので
だんだんと上達してくる。
しまいには、ここはこんな風に読むという2人のなかでの「定番」パターンが出来上がり、
盛り上がるシーンでは、読む前から娘とつい期待に満ちたクスクス笑いを漏らすこともあった。

最近では、また新しいおはなし会のスタイルができつつある。
それは、娘が私に就寝前に絵本を読んでくれるというもの。
私を寝かしつけるためではなくて、娘の自己表現の場、それともサービス精神か。
張り切って絵本を持ち寝室に向かう娘に、「もう少し片付けをしたかった・・」など
思いながら私が従っている。

さて今晩の絵本は

何を読んでくれるのかなと見ると、
「恐竜たちの大脱出」進化恐竜トロオのものがたり  松岡達英 絵  羽田節子 文
宇宙船を使った地球環境まるごと大脱出計画だ。

私が娘の年頃には、絵本もたまには読んだけれど「大きな森の小さな家」ローラの物語、
大草原の小さな家シリーズが好きだった。
母娘といえど、違う人間であることをセレクトされた絵本から改めて再確認する。

おかげで成人してから恐竜には詳しくなった。
パキケファロサウルス、マイアサウラ、オルニトミムスなどなど。
もしも電車の中で恐竜のフィギュアを持った男児と遭遇したら・・・
「その○○かっこいいね」と恐竜名を入れて会話をする自信がある。

娘に絵本を読んでもらうということ

ベッドに横たわると、つい眠くなってしまう私。
駄目駄目、横座りをして娘の声と絵本のページに集中する。
大人になっても、誰かに絵本を読んでもらうのは気持ちいい。
心が緩んでいくひとときだ。
たとえそれが恐竜のお話であっても。

慌ただしい学校がある日には、こんなおはなし会をする時間はなかなか持てない。
夏休みだからこそ、ゆったりと、絵本と、娘と向き合える。

絵本を読んでもらえる日がくるなんてね。

すらりと伸びた脚を一丁前に組んで、絵本のページを操る娘。
このひとときを味わいながらも、瞼が落ちてきそうになるのを我慢する。
誤解しないでね、絵本が退屈なんじゃなくて、これは夏バテです。