palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

JAZZ STREET 楽しむことは周りも幸せにする

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野外でのジャズ

この連休に、ジャズを複数の野外会場で無料で聴けるイベントがわが街であった。
参加する演奏家・演奏グループは日本中から集まってくる。
高校生、大学生、社会人、ジャズを愛する人達全て。
観客は赤ちゃんからおじいちゃん、ペットの犬たち、とにかくたくさん。
老若男女が街の通りや公園から流れる音楽に身を任せていた。

娘と私は公園が会場のステージに行くことにした。
樹木とその間から見える高い青空のコントラストを楽しみながら、
屋台に吸い寄せられていく娘をたしなめ、ずんずんと歩いていく。
気持ちの良い秋晴れの空の下、ステージに程近い折り畳み椅子がつらなる観客席が見えてくる。
上手いこと空っぽの椅子を見つけ私だけ深く座る。演奏するメンバーの表情も見えるし、いい感じ。
娘は、妖怪なんとかの漫画を読むのに夢中なので、演奏家に敬意を示し、
観客席ではなく道路と芝生の境界のコンクリートに腰かけて待機してもらう。

笑顔と熱気に包まれて

ジャズの演奏を聴いていると、だんだんリラックスしてくる。
アメリカの禁酒法の時代をほうふつさせる演奏に身を任せながら、スポンサーのひとつの
ASAHIビールの巨大なオブジェにも目が行ってしまう。
ビールは飲まないけれど、こんな時はビールを片手に演奏を楽しみたい。

ジャズには黄昏どきが良く似合うと心に呟く。

20代の青年が頬を紅潮させてドラムをリズミカルに叩く横では、初老のメンバーが
顔に風車をつけてとぼけてみせる。幸せが伝染するおちゃめな笑顔。
幾つになっても、遊べるんだ。

佳境に近付き熱狂が高まるステージ。皆楽しんで演奏しているのが伝わってくる。
観客もスイングに合わせて踊る人もあり、公園の会場は楽しさが重なり空気がきらめく。

楽しんでいる人達を見るのは楽しい。
楽しんでいる気持ちが乗った音を聞くのは至福の時間。
喜びや、興奮や、切なさがぎゅっと濃縮されて身体を伝わっていく。

この瞬間私は緩やかに人々と自然とつながり幸せだ。
楽しく演奏する人々を見て、穏やかな幸せが身を包んでいく。
楽しさを追求することは、利己的なことじゃない。
学校では習わないけれど、楽しさを追求することは、他者をも幸せにする利他的なこと。
さあ、もっと大胆に楽しさに飛び込もう。
楽しさの底は深いので、飛び込んでも頭はぶつけません。