palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

シングルマザーひとり親家庭の中学受験まとめ~我が家の場合

家庭環境は中学入試にどう影響するのか

参考になる方もいらっしゃるかもしれないので、
娘の中学受験を通して気がついたことを書いてみます。

都市部ではシングルマザーへの表立った偏見は少ないと思いますが、
人口40万人弱の街ではひとり親家庭、特にシングルマザーへの
かたよったイメージはおそらくあると思います。

今回公立校はともかく第二志望のキリスト系私立中学校を
受験するにあたり、私は密かに家庭環境がハンデになるのでは
とおびえていました。

けれど少なくとも教育の現場においては、そういう偏見は
いっさいなかった。

これは嬉しい結果でした。

私立中学校の親子面接には元夫と私、娘三人で
いどんだのですが、家庭環境などに関することは
特に質問されませんでした。
また両親揃っての親子面談が自分のなかでは当たり前
でしたが、お母さんかお父さん、片方の親だけが
親子面接にいらしているご家庭もちらほらみえました。

親子面談でどこを試験官が観察されているのか。
その辺りもはっきりとは掴めませんでしたが、
面接官の先生方の印象はすこぶる良かったです。

我が家の場合は娘が「理科が一番好きです。」と
話すと偶然面接官が理科の先生だったこと、
卒園した幼稚園がもうひとりの面接官である
校長先生の娘さんも通われていた園であったこと、
このふたつの偶然が重なって和やかな面接だったの
かもしれません。
けれどそれ以外に、学校のほうがいろんな保護者を
身近でみている先生方がいらっしゃるので、人物重視で
偏見なく受験生をみてくださっていると感じたのです。

はっきりいってしまうと、

もうシングルマザーの子どもだから駄目で、
4人家族でパパは公務員の家庭の子どもだから
良いと言いきれない現実

を教育現場の方々は実感しているのだと思います。

ではどんな生徒を合格としているのか。

わたしなりの推測では、
従来の優等生的な全ての教科ができる子どもに加えて、
凸凹の激しい子ども、何かで可能性が光る子どもとを
二本立てで合格させている気がしました。

娘は私立・公立両方の中学校に合格し、第一希望の公立中学校に
進学を決めました。

教育現場は個性的な子どもを排除していない、排除するのは保護者

日本の教育は画一的で、権威に従う優秀な?人材を
育成するため個性的な子どもを良しとしない。
そんな印象をもっていませんか。

わたしの経験からすると、先生方は保護者が考える以上に
柔軟な思考で子どもたちをみておられます。
複数の教育者の方の実際の声を聞く機会もあり、
そう実感しています。

むしろ旧弊(きゅうへい)で偏見が多いのは保護者。

皆と一緒で、はみださないことを良しと感じる
保護者の子どもが、無意識に個性的な級友を
排除しようとすることが多い。
娘へのイジメを通して私は気がつきました。

小学生の子どもの価値観、特に女児の物の考え方は
母親のそれに酷似しています。

もしも闘うならば、教育者ではなく保護者。

でも私たちは闘うのではなく、場所を移る、環境を変える
という選択をしました。

話がずれましたが、
従来の秀才型プラス、教育現場が望む他のタイプとは、

自分の頭で考えられて、
人とは違う意見であっても述べることができる、
空気を読み過ぎず突出することを恐れない。

こんな気質を強くもった子どものような気がします。

サラリーマンではなく起業家精神を持つような人物像。

こんな感想を持った今回の中学受験でした。

すごい勢いで経済が、社会体制が変化しつつある昨今、
もう年齢・性別・属性で相手を判断できる平和な時代は
終わったのかもしれません。

混沌とした時代に、どうすればいいかわからずに
まだわが子を「普通」という型にはめなくちゃと奮闘する
保護者の方がもしいらしたら、そうするよりも凸凹の優れた
面を伸ばすことをしてみてはどうですか?と今回の中学受験を
娘と経験した私は伝えたい。

時代は刻々と変化しています。

ひとり親家庭であろうとなかろうと、子どもがより輝ける
場所へ移動すること、環境を整えてあげること、それは親の
仕事だと思います。
そのために中学受験をする、私はアリだと感じています。