palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

夫へⅡ

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ブログとは便利なもの

このブログの題名は、機械全般に弱い私が、やっとのことでブログを開設したら
何故か自動的にはてなブログさんからつけてもらったもの。
でも、ここ最近自分の私生活を綴り、現状にぴったりなブログタイトルだと感じる。

来週の夫との話し合いを控え、忘れたと思いたかった感情がこみあげてきている。
以前は蓋をして、見ないように見ないように誤魔化して結婚生活を送っていたけれど、
今は娘と二人の静かな生活が私の心に余裕を与えてくれ、蓋をしなくてもよくなった。
だから勇気を出して、ブログに表現している。

表現することで、文字にした後に本当のことが浮かび上がってくる。
あぶり出しのように。子どもの頃みかんの汁か何かで文字を書き、それを火に
あぶると字が浮かび上がり、魔法のような化学変化にわくわくしたが、そんな風に
ブログに書いたことで、もっと深いところから浮かび上がってくるものがある。

引っかかっていたもの

昨日のブログ記事で「彼はたぶん愛情を受けとり、表現する、愛情を渡すことも怖れて生きている。」
と夫のことを私はあっさりと定義したが、ずっと違和感が残っていた。

本当に・・・?そう言い切れる根拠は何?

前回の電話では、相手に悪いことをしたと思っていることを了承しあい、お互いに
「いやあなたは悪くない、仕方がなかった」と躍起になって弁解しあった私達。
電話を切った後はすがすがしさをおそらく双方が感じていたと思うが、心の底にはまだ
私にも夫にも癒えていない気持ちが残っていたんだと感じる。

私は、昨日書いたお金を巡る出来事で、彼に私達にもお金を遣って欲しかったのだと気付いた。
外の世界にばかりお金を遣う彼。もう私達には愛情がないのだと無意識に感じて、娘のために
積み立て貯金をすることで、私だけでも愛情を積み重ねる行為をしたかったのだと思う。
けれど彼は、本当に自分のためだけに、全国営業社員コンテストで1位になるためだけに
お金をばら撒いていたんだろうか?

娘の鼻炎がひどくなるのに、上司を憚り社宅を変えてほしいと言いださない夫を、初めて憎いと思った。
そんな人だったのだ、私の見込み違い。そう思い過ごしていたけれど、夫に思い切って話してみると、
彼は粘り強く社宅の変更を上司に掛け合ってくれていたことが今になって判明した。

「どうして!!どうして教えてくれなかったの?」
「それは・・・○○ちゃんとあなたがもう名古屋じゃなくて、タイミング良く見つかった今の
マンションで暮らす方がいいと思ったから。新築の方が鼻炎にはいいし・・・だから黙っていた。」

あまりの鼻炎というにはひどすぎるアレルギー症状の数々に、もともと地元志向の夫は、
これを機会に子どもには転勤族の子どもとして各地を転々とさせるのではなく、落ち着いて
1か所で暮らさせてあげたいとマンション探しに乗り気になっていたが、その裏で社宅を
脱出するための根回しをしていたことに、私は全く気がつかなかった。

寂しがり屋なのに、よく単身赴任をする気になったものだわと訝りながらも、いつしか早朝と
休日にしか顔を合わせない日常に慣れていた私は、同じような毎日をおくる女友達との交際を
生活の中心におき暮らしていたし、インテリアが好きで資格をとったぐらいだから、新しく
手に入れるマンションを改装するプランを練ることに夢中だった。
そのプランは、広いリビングを作るために和室を潰す思い切った案だった。

私は正直に言うと、現在の畳の全くない自宅を不便と感じたことは一度もない。お茶の御稽古は
娘が生まれてから止めていたので、畳がなくても至極快適に現在も過ごしている。
けれど夫は違う。畳の部屋が好きで、洋よりも和を好む彼は、せっかくのマイホームに和室がない
ことは嫌だったと思う。「畳にごろごろしたい。」とよくこぼしていた。けれど、私の夢をかなえる
ために黙って好きなようにすればいいよ・・と譲ってくれていたのだった。
その後夫が念願の地元企業に転職し、数年を経て現在の状況にいたる。

別居しても何も言わずに給料日には私の口座にお金を振り込んでくれ、今後もマンションのローンを
払わせてほしいと申し出る夫。それは、あの焦燥感に駆られて接待に明け暮れてお金を遣った日々の
ことを後悔しているからかもしれない。娘への愛情からといいながら、ありったけのお金を私たちに
差し出そうとしている。

訂正します。「彼はたぶん愛情を受けとり、表現する、愛情を渡すことも怖れて生きている。」
と思ったが、正確には彼は、
「自分が愛情を受け取り、自分自身に愛情をかけることを怖れて、避けて生きている。」

夫よ自分にお金を遣って、愛情を注いで

私たちのことばかり考えなくていい。そんなことはしなくていい。
私があの頃のことを怒ってはいないのは、もうわかっているでしょ。
名古屋にいた頃に本当に伝えたかったのは、お金のことや住居のことではなくて、あなたが好きだから
もっと一緒にいたい、寂しいという気持ち。
数字を追い、がむしゃらに手段を選ばないやり方は私の営業スタイルとは違うけれど、女性の私だって
契約を取るために他社を出し抜き、シェアを広げるため熱に浮かれたように企画を練ったことがある。
あなたのしたことが全部駄目とは思えない。ただもう少し爽快にしてくれたら肯定できたかもしれない。
だから、もう自分を粗末にしないでください。あなたも罪悪感を捨てて。

私や娘が有機栽培の野菜を食べ、あなたがカップラーメンを啜る生活を私が気持ち良いと感じると思う?
もちろんカップラーメンは昔からあなたのお気に入りの食べ物とは知っている。でも健康管理のためには、
生の野菜の酵素も摂らないと。ジムに通うのが好きだったでしょ。独りの時間をジムで過ごしてみたら。
娘に新しいデジカメをプレゼントしていたけれど、あの子のDSはカメラ機能もついている。
私は自分にお金を遣うことを楽しんでいるから、あなたにもきっとできるはず。
人にばかり一方通行の片思いのような愛情を渡さず、まずは自分を愛して自分にお金を遣ってみてね。

私のことを「一人では生きていけないから」と、かつて母に話していた夫。
もう離婚するのに、それでも私を陰からカバーしようとしている。
あなたと結婚して辛いと感じたことも、思いやりがないと感じたこともたくさんある。
だけれど、小さな出来事の断片をパズルのように組み合わせると、あなたの愛情が見えてくる。

別居して、あなたは以前の、子どもが生まれる前のあなたの印象に近付いている。
だから、私たちが離婚するのは双方にプラスだと魂の深いところでは私は知っている。
たぶん、あなたも時期が来たのを無意識に感じているから黙って離婚に応じてくれている。

それでも今は涙が流れてくる。
離婚が嫌なのでも、やり直したいのでもない。
卒業式には涙がつきもの。

来週、夫に会うけれど、ちゃんと話せる。
彼にはしっかりともう一度私の気持ちを伝えよう。
私たちは少し悧巧になって、愛とお金を扱うのが上手くなっているから、大丈夫。