palewhite’s diary

心模様は、日々さまざま。

小学校 授業参観後の懇談会に思う

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懇談会の司会

娘の通う小学校では年に6回前後授業参観がある。
授業参観が終わった後には、懇談に参加する保護者と先生で懇談会が行われる。
懇談会への出席は保護者の任意。そうなると子どもの学年が上がるにつれて、
懇談会への出席率は下がってくる。

実は私は懇談会へ出席するのが苦手。
娘が小学校1年生の頃からなるべく出席するようにはしているけれど、
和やかに先生と保護者が会話をする場なのだが、懇談会が終わるとぐったりと
する自分に気が付いていた。自分には気の進まない集まりなんだと思う。

今年は娘のクラスの学級委員をしているので、有無を言わさず懇談会には出席。
苦手とは言っていられない。
もう一人の学級委員の方と交代で司会と書記を務めているが、
今回は私が司会の番。
さあ行かなくちゃ。

司会だが質問もしてみる

子どもが高学年になり、授業参観後の懇談会に出席される保護者の方は
いろんな意味で熱心な方が多い。
おかげで司会担当の学級委員の私達は司会進行といっても立派なことをしなくても、
懇談会は無事にまわっていくのである。
今日も「何か話したいこと、質問されたいことがあれば・・」と言葉を発すると、
早速手が挙がった。真っ直ぐに綺麗な挙手をされる方が口火を切ってくださる。
授業参観中に見た児童よりも意欲にあふれ、なめらかに懇談は始まった。

娘のクラスに関しては、テーマは大体固定化してきており、

・学校側からの連絡事項(行事予定、持ち物など)に関する疑問点の質問
・宿題が主な家庭学習に関するお悩み
・ゲームばかりする、遅く寝るなど生活面への懸念

これらが、ローテーションで現れるようだ。

40歳前後の男性の担任の先生は、保護者のある意味決まりきった質問にも、ちゃんとその都度
その保護者の方の理解が得られるように答えてくださる。
私は先生の隣に座り、今日はボールペンしか持参しなかったのでもっぱら聞くことに専念する。
熱心な保護者の方としっかりした先生のおかげで、司会役の私は口を挟む必要もほとんどなく、
安心して思ったことを質問させてもらったりしていた。

最近の国語の授業は10年以上前とは内容が変わり、先生方も慣れないらしい。
読解問題主流から、プレゼンテーションの手法が新たに取り込まれた内容へと変化したそうだ。
例えば子ども達に表やグラフをつけた文章を提出させる、子どもたち同士でディスカッションするなど。
主体的に自分の意見や考えを相手にどう効果的に伝えるかを国語という教科で勉強しているらしい。

知らなかった!!

漢字の「はね」「とめ」ができていないから花丸がもらえない、漢字ドリルを繰り返すのが面倒と、
娘からは単純な情報というか苦情しか聞いたことがなかったので、今回初めてそんな学習をしていた
ことが判明した。他の保護者の方も初耳!と身を乗り出して聞かれている。

ありきたりの想定された質問・答えの質疑応答から外れた良い展開♪♪

私はここで皆さんから質問はないと様子を確認してから、質問をさせてもらった。
「プレゼンテーションの手法なども学んでいるのなら、家では子どもにどんなサポート(家庭学習)を
親はすればいいですか?」
「うーん・・・。私も家でしてないなぁ!と気づいたのですが、しいていえばいろんなことを家族で
話し合い、いろんなその子の興味を示しそうなものにアンテナをはっておく状態にすることかなぁ。」
とおっしゃる先生。

そこから我が家ではこんな風にしていると、もう一人の学級委員の私の相棒が例を出してくれて、
ここから先生と保護者の間で、本当の意味で共通のテーマに関して生き生きとディスカッションが始まった。
その場の全員で国語の内容の移り変わりや、今後日本で暮らすにも必要となるディスカッションをできる
能力、感じの良い主張の仕方を小さいうちから学ぶようになったことへの感慨を共有し和やかに盛り上がる。

たまには懇談会もいい

学級委員ペアの私たちは最後に教室をでて、今日の懇談会の感想を述べ合う。
「何か、たまには懇談会にでるのもいいよね。」
「考えさせられて良かったよね。」
一応毎回出席はしていたけれど、内容がいつもコピーのようで今回ほど満足感がなかったので、
上記の会話になった。何だか爽やか。
3月までは懇談会は私たちが仕切ることとなる。
少しづつ、少しづつ、こんなこと知らなかった!?何だろう?と興味を引くテーマを先生の言葉から汲み上げ、
適切な質問を懇談会で発していこう。
幸い今年の学級委員である私たちは保護者として熱心すぎない二人。
ありきたりな質問は、はなからしないし力を抜いてニュートラルでやっていける。
素っ頓狂な質問も、大笑いも、何でもありの懇談会の雰囲気が好ましい。
これからはもっと自由にしよう。

学級委員だからといって、型にはまった思考や振る舞いをしなくても大丈夫。
むしろ???な振る舞いをしたり、心のままに発言する方が皆がくつろげる。
心に残るのはお行儀の良い一般論ではなく、驚きのともなった心からの本音。

懇談会の内容は、出席された保護者の方から出席していない(できなかった)保護者の方へ、
種子のように伝搬されそうな気がする。
そのうちの幾つかは芽が出るでしょう。
その芽は自由の気配がする。